映画鑑賞 第6回 『哭声 コクソン』
今回紹介します作品は、
『哭声 コクソン』(2016)
こちら韓国の映画なんですが、いかんせんジャンルが分かりません。
『Google』ではドラマ/ファンタジーとなっていて、『Filmarks』ではドラマ/スリラーとなっていました。
ちなみにsawseeの感想としては、ホラー/スリラーといったところでした。
とりあえず、ジャンルの分類がメチャクチャになっています。
そして肝心の内容なのですが、こちらも何と言ったらいいのか……良く言えば考えさせられる。悪くいうと、不明瞭と言ったところ。
色々とゴチャ混ぜに絡み合っています。
序盤まではsawseeの大好物なゾンビ映画だと思っていました。ところがどっこい、一度登場したゾンビは夢の中。
「訳分かんねぇや」と、流れに身を任せて突入する終盤は、ドンデン返しにドンデン返しを重ねて、もう一つドンデン返し。
『疑え。惑わされるな。』とキャッチコピーを謳う本作ですが、「いや、無理だろ」とツッコミたいです。
こんな感じの『哭声 コクソン』なのですが、韓国でのレーティングはR15+。日本では公開時は全年齢指定でしたが、レンタルではR15+となっているようです。
確かに目を覆いたくなるようなグロテスクな表現が所々にあり、R15+のレーティングは納得のレーティングなのですが、不思議なことにこの作品、誰一人として死んだ人はいないんです。
断言はしません。もしかしたらsawseeの記憶違いかもしれません。少なくとも作中での殺しなどは無く、鶏が数羽死んだぐらいだと記憶しています。
レーティングR15+でこれだけグロテスクなのに、誰も死んでいないというのも不思議なもの。
摩訶不思議です。
ともあれ、全てが狂っていく一昨。
我こそは騙されないぞと自信のある方、後味の悪い映画が好きな方にオススメしたい作品です。
映画鑑賞 第5回 『gifted/ギフテッド』
今回紹介します作品は、
『gifted/ギフテッド』(2017)
タイトルのgiftedは才能という意味でして、
母の才能を引き継いだ天才少女の育て方を巡る問題が主題に置かれています。
その育て方というのが、「非凡な才能を望まず平凡な育て方で才能とを生殺しにする」か、「才能を伸ばす為に特殊な環境に身を置き平凡を捨てる」かとい2択。
親の立場からすると子供の為を思い、子供にとっての最良の選択をしたいところですが、その選択というのは親のバックグラウンドの影響を多大に受けた選択。
何が最も子供の為になるのかといのは、数学の様に明確な答えが無いから厄介なところです。
この作品もそこのところで揉めるわけです。
しかし、sawseeの個人的見解ではありますが、この作品で1番押さえておかなければならないポイントは別にあります。それは……
マッケンナ・グレイスちゃんが可愛い!!
この子はヤバいです。
まるで『ハリーポッターと賢者の石』の頃のエマ・ワトソンをフラッシュバックさせるものがあります。
あと数年もすれば、彼女の時代が来るのではないかと心待ちにしているsawseeです。
美術鑑賞 第1回 『春夏秋冬』
いかがでしょうか。
実はこちらの屏風、sawseeの住んでいる家の大家さんが趣味で書かれた作品です。
「良ければ飾ってほしい」とのことなのでありがたく頂戴し、和室に飾らせていただきました。
こちらの作品、トールペイントなる手法で描かれた一作だそうで、なかなか良いですね。
季節の花の絵もさることながら、春夏秋冬の字体も味がありますし、縁取る模様まで芸が細かい。
次の作品が完成したならば、是非一度拝見させていただきたいですね。そしてあわよくば、また頂戴できたらなんて考えてしまいます。
映画鑑賞 第4回 『アバウト・タイム 愛おしい時間について』
前々回も恋愛映画でしたが、sawseeは普段恋愛映画はあまり見ません。
映画鑑賞 第3回 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
この作品の内容は、見たことのある人なら分かると思いますが、教育上非常によろしくないです。
これが実話だというのだから、アメリカの恐ろしさを思い知らされます。
もちろんしっかりとR指定をくらってます。
そんなのでも、sawseeは名作と言って間違いないと確信しています。
まず、見たことが無い人は見てほしい。
この映画、映画史上最も台詞で「FU○K」を多用してるんじゃないかというぐらいに「F○CK」が多く、5分に1回は間違いなく聞けると思います。
そんな映画でもまったく時間が気にならないんです。
180分の長尺もあっという間。
映画が開始して、ブラックマンデー、パーティーしながら「FUC○」を連発してたと思ったら、捕まって、ラストではペンのセールスの仕方を教えてて終了。
感覚的にはこんな感じです。
そして、主演のレオ様に、助演とジョナ・ヒル。
さらにはチョイ役でマシュー・マコノヒー。この作品が出世作となり今ではバンバン主演クラスを張っている、売れる前のマーゴット・ロビーなど、役者も面白いのですが……
『貯金ゼロから年収49億円 やばすぎる人生へ、ようこそ。』
が、日本のポスターでのキャッチコピーだったそうです。
興行的に成功しているのかどうかは知りませんが、このダサさ加減が良いですね。
狙って外した感じ、良いです。
ぜひ、おススメしたい一本です。
そして、できれば一気に見ていただければより面白いと思います!
では、また次回。
映画鑑賞 第2回 『あと1センチの恋』
今回紹介しますのは、こちら。
『あと1センチの恋』
2014年の作品です。
タイトルで分かると思いますが、こちらの作品、恋愛映画でございます。
原作がセシリア・アハーンの『愛は虹の向こうに』で、それを映画化した洋題が『Love, Rosie』となっていますが……
邦題のセンスが素晴らしい。
原作のタイトルも洋題もガン無視しちゃってる雰囲気ですが、sawseeはこれで正解だと思っています。
この映画、幼馴染の男女2人のすれ違う恋の話なんですが、これでもかってぐらいにすれ違います。
その凄まじいすれ違い様に心が締め付けられ、心苦しくなってきます。
さらに終盤に近づくにつれて、「これってもしかしてバッドエンド?」なんて不安が頭をよぎり、しだいに苛立ちも募り始めちゃったり。
結局、最後は泣くんですけどね。
そして、映画の主題とも言える、近すぎて気付けずすれ違う2人の心の距離。
やはりタイトルの『あと1センチ』というのが見事。
短いには短いけれど、長さとしてはしっかりと長さとしてあり、長いかというと決して長くはないその長さを、1センチとズバリ具体的な数字として出しているところがいいです。
ぜひご覧になってみてください。泣けます。
では、また次回に。
映画鑑賞 第1回『美女と野獣』
本日紹介しますのは、
『美女と野獣』(2014)です。
エマ・ワトソン主演のディズニー版が2017年に日本で公開した時には随分と話題になりました。
私もエマ・ワトソンを目当てに劇場まで足を運んだものです。
一方こちらの『美女と野獣』、だいぶ雰囲気が違うなと思ったら、フランスとドイツの合作でした。
やっぱりアメリカ映画とヨーロッパ映画とでは映画の雰囲気が全然違いますね。
アメリカの様なド派手さは無いですが、ところどころで見せてくる洒落乙感とさらに強めのファンタジー色。
ファンタジー映画が好きという方にはヨーロッパ版をオススメしたいです。
が、なんとも残念だったのが野獣の顔。
顔まわりのたてがみを隠してしまったら、あれはネコちゃんですね。
ライオンよりもネコちゃんな顔でした。
いったい野獣とはなんなのですか。
野獣らしさの全てたてがみに凝縮されてしまっているのでしょうか。
『美女と野獣』を1946年に初めて映画化したジャン・コクトーは、日本に来日した際に見た『鏡獅子』から野獣のメイクのヒントを得たなんて話もあります。
それぐらいに野獣のビジュアルというのは荒々しくなくてはいけないと思うのですが…ネコちゃんでした。
そんな残念なこともありましたが、ラストは良かった!!
絵本を閉じて物語を終えるという、なんともベタな終わり方なのですが、ベタこそ王道です。
ファンタジー感を一気に増幅させる、ファンタジー映画にはもってこいの最強フィニッシュ。
これぞまさしく有終の美を飾るというやつではないでしょうか。
では、また次回に。